2008年11月11日
写真集を観る002
ちょっと前に本城直季氏の写真集を図書館から借りていた。
みなさんご存知の「スモール・プラネット」である。
2007年の木村伊兵衛賞に輝いた作品なのだが、じっくり観るのはこれが初めてである。
4×5（シノゴ）のアオリ機能を使って、画面の中央水平部をパンフォーカスにしてその前後
をボカしてしまう手法である。これにより見た目はまるでミニチュア・ワールドを見ているような
錯覚に陥る。そういう作品である。
当然画面に色々なものを収めなければならないので、遠景、しかも高所からの撮影が必須
である。時には空撮なども必要で、撮影の苦労は並大抵ではないはずである。
いったいヘリなんかチャーターしたらモトなんかとれるのかなーと心配してしまう貧乏性の
CEROである。写真はどれも興味深くジオラマ好きの人間なら誰でも楽しめると思う。
CEROは白川郷の写真が気に入った。
写真のエンタテインメント性を考えると十分に木村伊兵衛賞に選ばれておかしくない作品だと思う。
しかし、あえて言わせてもらえば、この写真手法に発展性はあるのだろうか？
この手法自体はもともと古くからあるものだし、その点からは「マーク・レイダー」のパクリだなどと
陰口をたたく人もいる。徹底的にジオラマ的風景を展開するのもいいが、飽きられてしまえば
それまでである。次に写真集を買ってもらうなら相当のカクゴを決めて臨まなければならないだろう。
それがある意味キワモノ的なこの写真集の一番の問題点ではないだろうか。
注）この記事はCEROの完全な個人的印象で書いておりますので、多少的外れ的側面があっても
ご容赦願います。
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Posted by CERO at 15:21│Comments(6)
│写真集を観る
この記事へのコメント
本城直季さんの作品。
私も本屋さんで立ち読みしました＾＾＊
あの写真はそうした手法で撮られているんですね～。
私も本屋さんで立ち読みしました＾＾＊
あの写真はそうした手法で撮られているんですね～。
Posted by せん* at 2008年11月11日 22:48
本城直季さんのウソっぽい表現は面白いですよね。
それに可愛い♪
飽きも早いですが・・・
本城直季さんには戦争風景なんかを1度撮っていただきたいなぁ、なんて思います。
それに可愛い♪
飽きも早いですが・・・
本城直季さんには戦争風景なんかを1度撮っていただきたいなぁ、なんて思います。
Posted by naomi at 2008年11月12日 14:55
☆せんさんへ
アオリ機能の付いたレンズ、たとえばPCニッコール
なんかでも撮れると思うよ。
いつかトライはしてみたい気はしますね。
オリンパス・イメージング見たー？
E-30欲しくなったでしょう？
しかしアート・フィルターできればコンパクトデジカメに
搭載して欲しかったですよね。
アオリ機能の付いたレンズ、たとえばPCニッコール
なんかでも撮れると思うよ。
いつかトライはしてみたい気はしますね。
オリンパス・イメージング見たー？
E-30欲しくなったでしょう？
しかしアート・フィルターできればコンパクトデジカメに
搭載して欲しかったですよね。
Posted by CERO at 2008年11月12日 15:55
☆Naomi さんへ
さすがにNaomi さんだなー
戦争風景かーものすごいアイロニーになりそうですね。
戦争自体がとても陳腐なものに見えてくるでしょうね。
目のつけどころが違いますね。
CEROもそれは見てみたい。
本城さんに進言してあげて～♪
さすがにNaomi さんだなー
戦争風景かーものすごいアイロニーになりそうですね。
戦争自体がとても陳腐なものに見えてくるでしょうね。
目のつけどころが違いますね。
CEROもそれは見てみたい。
本城さんに進言してあげて～♪
Posted by CERO at 2008年11月12日 16:04
本城直季さんのこの表現楽しそう！
でも 私には出来ません・・。
洒落！的な感覚は どうしたらもてるのでしょう？？
でも 私には出来ません・・。
洒落！的な感覚は どうしたらもてるのでしょう？？
Posted by Cloudy Picture H.A. at 2008年11月12日 21:45
☆Claudy Picture H.A.さんへ
確かに一度は撮ってみたくなりますよね。
でもこの写真を撮るには元手が必要ですから大変です。
洒落的感覚、どうしたらもてるのかCEROも知りたいです（笑）
確かに一度は撮ってみたくなりますよね。
でもこの写真を撮るには元手が必要ですから大変です。
洒落的感覚、どうしたらもてるのかCEROも知りたいです（笑）
Posted by CERO at 2008年11月13日 10:35
